TERAO HOLDINGS

Nationa Pride Project

Uganda Story

活躍中の起業家

Uganda Project 〜起業家の挑戦〜

TERAO LITECH (CAMBODIA) CO.,LTDのように「National Pride Cambodia」をロールモデルとしたビジネスサイクルを、水の課題を抱えるUgandaに展開し、アフリカ地域では初となる現地法人を設立を目指しています。 このプロジェクトを担当するのは2024年4月に起業家育成プロジェクトを通じて入社した廣瀬遥。ここでは彼女のあくなき挑戦の裏側にある苦悩や楽しさ・達成感をリアルに伝えていきます。

0章 〜プロローグ〜

出会い × 就職 × プロジェクト

アフリカに興味を持ったきっかけ

私のアフリカとの出会いは遡ること15年前、私が9歳の時でした。ふと見ていたテレビで、アフリカの子供たちが学校に行かずに水汲みをしている様子が映し出され、私は小学生ながら衝撃を受けました。私と同い年くらいの子どもが他の国では勉強せずに水汲みで一日が終わってしまうという事実にショックを受けたのを今でも覚えています。「なにかこの人たちに私ができることはないのか?」と考えましたが、当時の私は何をすれば良いのか分からず、結局はなんの行動もせずに次の日には普通の学校生活を送っていました。

フランス留学での苦悩

頭の片隅にはぼんやりと「国際協力」とやらに興味を持ちながらも、本やネットで調べるくらいで、アフリカはまだ自分の中で遠い存在でした。ぐっと距離が近くなったのは高校1年生で、留学でフランスに渡航した時です。滞在してすぐの時はフランス語が自己紹介程度しかできず、ホストファミリーとのコミュニケーションはつたない英語とボディランゲージでなんとか。通っていた学校は、外国人は私のみで、生徒同士は家族も皆知り合いという小さな学校でした。日本では人と話すのが好きだった私も、言語という大きな壁にあたり、自分から話しかけることができずにいました。その時、初めて私に声をかけてくれたのがアフリカ系フランス人でした。彼のおかげで友達もたくさんできましたし、授業も徐々に理解できるようになりました。

助けるべき存在?!

「アフリカ」と聞いて私は、「助けるべき存在」と思っていましたが、逆に私は彼に助けられたなと思いました。そして、アフリカの背景を知るうちに、この考えは非常に上から目線でおこがましかったと反省しました。帰国後はアフリカに行った日本人の話を聞いたり、アフリカ関連のイベントに参加したりして、いろんな側面からアフリカについて知る機会を増やしていきました。気づいたら「アフリカ」というワードを聞くだけでワクワクするくらい好きになっていました。初アフリカは19歳の時に行ったガーナでしたが、言うまでもなく、最高の日々を過ごすことができました。そして、アフリカの大地の美しさ、アフリカンの温かさに触れ、今既に急成長しているアフリカの現状を目にした時、この地で彼らと関われたらこれ以上ワクワクすることはないと思いました。
アフリカとの関わり合いを模索する日々

気づけばアフリカの沼にはまっていた私ですが、就職を考え始める時期になってから、仕事としてアフリカと関わっていくのか、趣味として関わり別の仕事をするのか決めかねていました。アフリカのどの国で何がしたいのか?知識も経験もほぼない自分になにができるのか?そもそも新卒からアフリカと関わる方法ってあるのか…?頭で考えていても埒が明かなかったので、大学を休学しとりあえずアフリカに行ってこれからのキャリアを考えることにしました。2回目のアフリカ渡航は、東アフリカ4か国へ行き、インターンやボランティアをしながら2か月間ほど滞在しました。私の人生をターニングポイントとなったのが、この時に訪れたウガンダの水問題でした。

ウガンダ渡航時に「水問題」に直面

現地では、小学校の先生をしながら教師や子どもを持つ母親、村人など約200人に今困っていることを聞く相談会を行いました。アフリカには教育、医療などさまざまな問題がありますが、生活する上で必要不可欠な「水」をまずは解決することによって、他の問題の解決にも間接的に貢献できるのではないかと思い、関心を持つようになりました。しかし、当時の私は、水に関する知識はまったく持っていませんでしたし、インフラ問題は規模が多きすぎるため、自分1人では解決できないことは承知でした。

社会人としてアフリカと関わる事を決意

自分1人では解決できないことを承知していた私は2つの軸で会社を探すことにしました。
①アフリカで働けるチャンスがある
②上下水道の技術や知識を学ぶ環境がある

この2つに当てはまる会社なんてあるのかな…?と終始不安に思いながらも、ひたすらいろんな人に自分が挑戦したいことを言い続けていました。すると知人が「起業家育成プロジェクト」を紹介してくれました。自分が今やりたいことができることはもちろん、ビジネスパーソンとしても活躍できる場があるこのプロジェクトに魅力を感じ、迷うことなく応募しました。

ゼロからつくるプロジェクトがスタート

2024年4月に当社に入社し、現在は現場管理の仕事をしながら、並行してウガンダでビジネスを展開できるよう、事業モデルを作成しています。このプロジェクトは始まったばかりですし、アフリカの水問題は数年で解決できる話ではないので、これからも苦難の連続だと思いますが、自分が挑戦したいことができる環境に感謝し、地道に頑張りたいと思います。若者の無茶な挑戦を見守っていただけますと幸いです。