TERAO HOLDINGS

Nationa Pride Project

Uganda Project

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1章 〜プロジェクトスタート〜

視察 × 課題 × 可能性

第1回ウガンダ視察〜ビジネス編~

2024年11月16日から25日にかけて、ウガンダのカンパラにおいて第1回視察を実施しました。現地調査の対象国であるウガンダは、下水の処理ができていない地域が多いものの、データが不十分である地域が多く、公式な統計データが最新でない場合や、不完全な場合があります。さらに、浄化槽の販売、設置したケースはアフリカで極めて少なく、ビジネスとして確立できるか、具体的な問題点などが不透明です。そこで、第1回の視察では、政府機関や企業の排水処理に対するニーズを明確にし、技術的および経済的妥当性を評価しながら、既存インフラの状況を確認し、潜在的リスクを評価して、ビジネス戦略を策定することが目的でした。視察では、下記機関や企業を訪問し、ミーティングを行いました。

【公的機関】
  • ・Kampala Capital City Authority(カンパラ首都圏庁)
  • ・Ministry of Water and Environment(水環境省)
  • ・Afridcan Development Bank Group(アフリカ開発銀行)
  • ・UNDP Uganda(国連開発計画)
  • ・在ウガンダ日本大使館
  • ・JICA Uganda(国際協力機構)
  • ・National Water & Sewerage Corperation(国家上下水道公社)


【民間企業・団体】
有意義なミーティング

ミーティングでは、カンパラ市内の衛生環境の現状や各機関の関心度を確認し、今後の協力の可能性を探ることができました。どの機関も、浄化槽に関しては強い関心を持っていただきました。特に、KCCAやNWSCなどの主要機関とは今後も密接に連携し、浄化槽の導入について具体的な協議を進めていっているところです。今回の視察を通じて、具体的な設置候補地や技術的な課題が明らかになり、今後の展開に向けた重要なステップを踏むことができました。

2章 〜ウガンダの大自然〜

感動 × 体験 × 事件発生

第1回ウガンダ視察〜週末アクティビティ~

第1回目の視察は1週間と大変短い期間での渡航でしたが、週末はウガンダならではのアクティビティにも参加することができました。今回訪れたマーチソン・フォールズ国立公園は、ウガンダ最大の国立公園です。ナイル川の源流のひとつに数えられるマーチソン滝の近くに広がるサバンナで、サファリや釣りなどのアクティビティを堪能することができます。特に、サファリで見ることができるとラッキーといわれる、“ビッグ5”(ライオン、バッファロー、サイ、ゾウ、ヒョウ)を見ることができたのは非常に感動的な体験でした!また、サファリ中にレオパードがインパラを捕食している瞬間にも出会うことができました。

さらに、マーチソン・フォールズ国立公園の敷地内にも流れているナイル川で釣りもしてきました。ナイル川では、ナイルパーチをはじめ、タイガーフィッシュやティラピアなどを釣ることができます。早朝からボートに乗り込み、壮大な自然の中で行う釣りはとてもリラックスできました。釣り上げたナイルパーチは見事な大きさで、まさにウガンダの自然の豊かさを象徴するものでした。
「ウガンダ」と聞いて、まだどんなところなのかピンとこない日本人が多いと思いますが、この記事や写真で少しでもウガンダの魅力を感じ取っていただけたら幸いです。

【第1回ウガンダ視察〜番外編~】
ウガンダでの日々は、驚きと発見の連続があり、私がアフリカをさらに好きになる理由の一つです。仕事として訪れた地でも、現地の文化や人々との交流が旅をより豊かにしてくれます。今回は、視察中に体験した少しユニークなカルチャーや個人的なエピソードを番外編としてお届けします。

ウガンダのバー
ウガンダの首都カンパラにある「The Villa UG Bar」を訪れました。このバーは、カンパラの夜遊びスポットの中でも特に人気があり、地元の人々と観光客で賑わっていました。訪れた日は幸運にも、ウガンダで有名なバンド「Abeeka」のライブが行われていました。観客は皆、音楽に合わせて踊り、歌い、音楽が生み出す一体感を楽しんでいました。店内の雰囲気も素晴らしく、心地よい音楽とともに、地元ビール「Nile Special」や「Bell Lager」を片手にリラックス。フロア全体が歌と笑顔で溢れ、初めて訪れる人でも自然とその輪に溶け込める温かさがありました。「The Villa UG Bar」でのひと晩は、お酒を楽しむだけでなく、ウガンダの音楽や文化、そして人々のエネルギーに触れる特別な体験でした。
ウガンダにある日本食レストラン
ウガンダには、日本の味を堪能できるレストランがあります。今回の渡航で訪れたのは、「YAMASEN」と、「Yujo」です。これらのレストランは、現地在住の日本人や日本食が好きなウガンダ人にとっての名店で、本格的な日本料理を楽しめる場所として知られています。
YAMADSENの店内は、シンプルかつ洗練された和の雰囲気が漂います。メニューには寿司や刺身、天ぷらなど、日本の伝統的な料理が勢ぞろい。YAMASENを経営しているCOTS COTS Ltd.の宮下さんと、総料理長の山口さんともお会いすることができました。
Yujoも、寿司や刺身、焼き魚、天ぷらなど、日本の定番料理を本格的に味わえます。Yujoの特徴としては、日本の居酒屋文化を感じさせるメニューが豊富なところです。例えば、おつまみ感覚で楽しめる「枝豆」や「たこ焼き」なども人気で、カジュアルに日本の味を楽しむことができます。どちらも大変おいしかったです!この2件があればウガンダで日本食が恋しくなっても心配ないです!


ブレイズヘアに挑戦
滞在3日目の夜、大型ショッピングモール「Acacia Mall」にあるヘアサロンで、ブレイズヘアにしました。実は2年前にも一度挑戦したことがあり、個人的に気に入っていたので、今回も挑戦してみることに。美容師さん次第で仕上がりがだいぶ変わるので少し緊張しましたが、プロの手にかかると見事な編み込みが完成。頭皮を引っ張られるので多少の痛みは感じますが、4人体制で1時間半程度で終了しました(人数体制やブレイズの本数によっては5~6時間かかることもあるそう)。アフリカではブレイズが日常的なヘアスタイルで、編み込みに使う髪の色やスタイルを選ぶのも楽しみのひとつだそう。文化の一部を体験する素晴らしい機会でした。

ウガンダのモスク
カンパラに到着し、暗くなるまで少し時間があったので、Kampala Central Mosque(カンパラ・セントラル・モスク)を訪れました。このモスクは、カンパラのランドマークの一つであり、ウガンダ最大のモスクとして知られています。ミナレット(尖塔)に登り、カンパラの街並みを360度一望できたのも良い思い出となりました。

先生や生徒と再会
マーチソン・フォールズへ向かう道中、Luwero県を通りました。実は2年前、この地域にある小学校で先生をしていたことがあり、懐かしさから立ち寄ることにしました。久しぶりの訪問にもかかわらず、当時の先生方や生徒たち、さらにはお世話になったホストマザーとも再会することができました。特に、生徒の中には手紙を準備してくれた子や、「先生、覚えていますか?」と懐かしそうに駆け寄ってくれる子もいて嬉しかったです。彼らの笑顔と成長した姿を見ることができたのは、何よりの喜びでした。そして、遠く離れたこの地に、待っていてくれる人たちがいるということに、改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました。ウガンダに行く際にはまた訪問できればと思います。

車スタッグ事件
郊外へのドライブ中、なんと車が泥にはまって動けなくなるというハプニングが発生。11月は雨期だったため、土が柔らかくぬかるんでいました。そんな中、周りにいた現地の人たちは「Welcome to Uganda!」と冗談を飛ばしてくれるなど、状況を楽しむかのように陽気な対応。こうしたおおらかさこそ、アフリカの魅力だと改めて感じました(笑)。周りにいた現地の人々もすぐに助けに来てくれました。すぐ近くにあった建築現場からレンガやスコップを借り、みんなで力を合わせて車を押し出しす作業を続けること1時間、ようやく抜け出すことができました。この出来事を通じて、ウガンダの人々の温かさと助け合いの精神を強く感じました。


今回のウガンダ訪問は、学生時代以来となる2回目の渡航でしたが、改めてこの国の魅力や人々の温かさを感じることができました。当時の思い出がよみがえりながらも、新たな発見や出会いがたくさんあり、ウガンダの多様な文化やエネルギッシュな雰囲気に心を奪われました。次回の訪問では、さらに多くの発見を重ね、この土地の可能性を引き出せるような活動を進めていきたいと思います。
       

3章 〜第二回視察〜

協議 × 調査 × 内見

第2回ウガンダ視察〜パイロットプロジェクト準備~

2025年3月1日から3月9日にかけて、第2回視察を実施いたしました。本視察の目的は、浄化槽技術の導入に向けた関係機関との協議、パイロットプロジェクト候補地の調査、法制度や市場環境に関する追加調査、および駐在するアパートメントの内見でした。

【今回訪問した機関・企業】
  • ・Kampala Capital City Authority(カンパラ首都圏庁)
  • ・Makerere University (マケレレ大学)
  • ・UNDP Uganda(国連開発計画)
  • ・在ウガンダ日本大使館
  • ・JICA Uganda(国際協力機構)
  • ・National Water & Sewerage Corperation(国家上下水道公社)
  • ・National Environment Authority (NEMA)
  • ・Pigeon Apartment
  • ・Water and Energy Solutions Ltd.
  • ・Sakofa Consulting Engineers
  • ・Lubigi Sewage Treatment Plant
  • ・Hest Engineers Co., Ltd.


本視察では、KCCAをはじめとする関係機関との協議を進め、浄化槽技術の導入に向けた具体的なステップを整理しました。また、パイロットプロジェクトの実施候補地について、技術的・経済的な実現可能性を再評価し、最適な設置場所を絞り込むことができました。さらに、カンパラの下水処理場を見学し、現在ある課題についても議論することができました。今回の視察を通じて、浄化槽技術のパイロットテスト導入に向けた課題と可能性が明確になりました。今後は、視察の成果をもとに、具体的な導入計画の策定とパイロットプロジェクトの準備を進めていきます。